PLAYER #04
林 浩
Hiroshi Hayashi

30代で決めた「定年なき人生」タイとゴルフを愛する男がたどり着いた、最高のバックナイン⛳️
静岡で活躍する“名プレイヤー”をお迎えして、ゴルフの“偏見あるある”を、ゆるく深く紐解く「偏検ラウンド」。
今回のゲストは、林 浩さん。
林さんをひと言でいうなら──静岡在住、心はチェンマイ。日本に収まりきらない、規格外の66歳。
年間150ラウンドをこなし、年に4〜5回はタイへ。さらには国内遠征も、京都、草津、石垣島と月イチペース。静岡にいる週末は、富士見ヶ丘CCで仲間とエンジョイ。
……いや、ゴルフライフ、満喫しすぎじゃないですか?😆
そんな林さんに、今回ぶつける偏検テーマはこちら。
😈「また行きたくなるタイゴルフって、何がそんなにいいの?」
日本はもちろん、イギリスやドイツ、北欧など、世界中から多くのゴルファーが訪れるタイ。しかも、一度行った人は、かなりの確率でリピーターになるという。
……実際のところ、何がそんなにいいのか。私みたいな女性ゴルファーでも楽しめるのか。その答えを聞くなら、林さんしかいない。
ということで、今回は林さんが代表を務める「丸浩電飾」にお邪魔して、昼下がりに偏検トークしてきました☕️
……のはずが。気づけば、話は「タイ」から、深すぎる「人生後半戦」へと向かっていたんです🤔🙌
INDEX
- 01 また行きたくなる「タイ」の魅力って?
- 02 30代で描いた、人生後半戦の設計図
- 03 林さんの周りは、なぜいつも賑やかなのか
- 04 毎夜欠かさない、水中ウォーキング
- 05 元気すぎる66歳、若さの秘訣は?
また行きたくなる「タイ」の魅力って?
年に4〜5回、長いときは10泊。何十年もタイへ通い続ける林さんに、その魅力を聞いてみた。
👩「日本のゴルフと、何がそんなに違うんですか?」
すると、出るわ出るわ。
👨「まず、ゴルフ場がきれい。リゾートにいるような感じだよね。広くてフラットで、コンディションもいい。日本より自由で、開放感がある」
しかも、基本は1人に1人のキャディーがつく贅沢仕様。ボールのセットからマークまで至れり尽くせりで、みんな明るくフレンドリー。
……なにそれ、最高かよ🤣
👨「昔は安かったからね。4、5,000円で回れるところもあったよ」
最近は円安の影響で高くなったとはいえ、名門コースでも日本より手頃に楽しめるという。
さらに、林さんのテンションが一段上がった。
👨「ゴルフの後のマッサージがいいんだよ」
おすすめは、チェンマイのお寺マッサージ。風通しのいい開放的な境内で、料金は1時間120〜180バーツ(約500〜800円)前後から。街中の個室とは違って人目があるから、「むしろ安心」なのだとか😅
👨「夜市もいいぞ。何個もあるんだよ。今日はここ行ってみよう、明日はあっち行ってみようって」
チェンマイでは、曜日ごとに異なる規模と雰囲気の夜市が開かれる。露店をのぞき、旨いものを食べ、酒を飲み、ときには生演奏に足を止める。
10泊しても、まだ足りないらしい。
ああ、羨ましすぎる。
私も一度でいいから、飽きるほどタイでゴルフがしてみたい。
でも、話を聞くうちに──林さんが何十年もタイへ通い続ける理由は、ゴルフだけじゃないことに気づいた。
👨「タイへ行くと、すべてを忘れられるんだよ」
静岡にいれば、休日でも仕事の電話は鳴る。
嫌が応でも、図面やメールが目に入る。
頭のどこかから、仕事が離れない。
でも、タイにはそれがない。
何もかもから解き放たれて、「明日は何しようかな」とだけ考えて過ごす。
おまけに、底抜けに明るく自由な空気が、知らず知らずのうちに心のリミッターまで外してくれる。
なんて贅沢な時間だろう。
何十年も通ってしまう理由が、少しだけわかった気がした。
私だって、人生のバックナインはこんなふうに過ごしたい。でも、ゴルフの予定すらままならない私からすると、その暮らしは雲の上の別世界だ。
👩「林さん。こんな人生、どうやったら手に入るんですか?」
すると林さんは、30年以上前の話を始めた。
30代で描いた、人生後半戦の設計図
👨「30歳のときには決めてたよ」
……えっ、30歳?
完全に不意打ちだった。
私の予想では、「60歳で仕事を引退してさ」とか、「息子が継いでくれたから」そんな答えが返ってくるものだと思っていた。
林さんのティーショットは、はるか30年以上前から放たれていたのだ。
林さんは23歳の頃、名古屋から静岡へやってきた。
もともとは看板の仕事からスタート。
「東京のほうへ行くつもりだった」と笑うが、静岡で奥さまと出会い、そのままこの地に根を張ることになった。
若い頃は、とにかく仕事一筋。
「名古屋の仕事の仕方だったからね。早い、きれい、夜中まで働く」
そのスピード感を武器に、ガソリンスタンドの建築などを手がけ、やがて自ら会社を築き上げていく。
まさに、仕事人生の全盛期。
ところが、その真っただ中で、林さんはこんな決断をしていた。
👨「30歳で現場を離れるって決めたんだよね。息子に事業を継がせる計画も、その頃から考えてた」
いや、早くないですか!?
普通なら、ようやく仕事が軌道に乗り始め、「もっと前へ」とアクセルを踏み込む頃だ。
でも林さんは、違った。一生、自分が穴を掘って柱を立てるのではなく、職人を束ね、仕事を回し、次の世代へバトンを渡す。そんな未来を、すでに描いていた。
豪快に見えて、実は驚くほど緻密な人なのだ。
セカンドライフは、定年してから始まるものじゃない。
仕事も、健康も、仲間も、遊びも。
少しずつ積み重ねてきた人だけが、その景色にたどり着ける。
林さんの今の暮らしは、突然転がり込んできたラッキーバーディーなんかじゃなかった。
30年以上かけて、一打一打、泥臭く積み重ねてきたガッツパー、ナイスラウンドの結果だったんだ🏌️
林さんの周りは、なぜいつも賑やかなのか
林さんの周りには、いつも人だかりができる。タイ旅行に20人を引き連れ、コンペの幹事も次々と。
ゴルフ場に行けば、そこかしこから「林さん!」「おー!」と声がかかる。まだティーアップすらしてないのに、すでに場は宴会状態だ。
なんでこんなに人が集まるのか──
👨「遊んでばっかりいるから、俺」
……まあ、それはそう(笑)
👩「若い人がついてくる理由って何だと思います?」
👨「いじめるからじゃない?(笑)」
……まあ、それもそう(笑)
でも、もちろんそれだけじゃない。
林さんは、人を放っておけない。
ただ気になったから、という理由だけでポチッと電話をかける。
「最近どう?」
「元気か?」
この“もう一声”を惜しまないマメさが、人の心をつかんで離さない。これって、できそうでなかなかできない。でも、こういう人が一人いるだけで、人の輪は途切れず、続いていく。
林浩®️ 同級生に一人ほしい🙏
実はそんな林さんも、もともとは“よそ者”からのスタートだった。23歳で名古屋から静岡へ。土地勘も知り合いもゼロ。そこからサッカー育成会に飛び込み、一人、また一人と縁を紡いできた。
👨「若い頃はヤンチャだったからね。鬼だったよ。誰も近づかなかったもんな(笑)」
そう笑ってから、少しだけ照れくさそうに続けた。
👨「でも、よそ者の心細さを味わったからこそ、人にやさしくなれたのかもね」
そして最後に、ぽつり。
👨「俺は静岡に来て正解だったよ」
その言葉が、妙に嬉しかった。
ゴルフは、一人じゃ回れない。腕があっても、お金があっても、一緒にティーアップする仲間がいなければ始まらない。
林さんは何十年もかけて、一人、また一人と“人生のメンバー”を増やしてきたのだ。
だから今日も、誰かが林さんを誘い、林さんもまた誰かを誘う。
ゴルフも人生も、面白くするのは、結局、人なのかもしれない⛳
毎夜欠かさない、水中ウォーキング
ゴルフを続けるには、時間も、お金も、仲間もいる。でも、その大前提にあるのは健康だ。
病気やけがをきっかけに、コースを離れていったゴルファーを、私は何人も見てきた。
👩「その元気、どこからくるんですか?」
👨「遊び続けるには、健康じゃないとダメだからね」
……これよ、これ。
この発想が、なんとも林さんらしい。
約10年前から始めた健康習慣は、今や生活の一部。朝は軽くストレッチ、夜は健康ランドへ行って水中ウォーキング。歩くだけじゃない。肩を回したり、水の抵抗を使って筋トレまでこなすという徹底ぶりだ。
きっかけはやっぱり、健康診断の赤信号。「血圧も数値も、もう無視できないな」って。
若い頃は朝まで飲んでも平気だった。でも55歳を過ぎたあたりから、「次の日どころか、一週間だるい」という現実が襲ってきた。
……わかる。痛いほどわかる😂
寄る年波、強敵すぎる。
でも林さんは、そこで「歳だから」なんて言葉で片付けなかった。夜の飲み歩きを減らし、ゴルフと旅を全力で楽しむための体をつくった。
遊ぶために、鍛える。
楽しむために、整える。
だから今でも年間150ラウンドをこなし、若い仲間と笑いながら人生を楽しめるのだ。

そんな林さんに、これからのゴルフの目標を聞いてみた。
👨「あまりないかな。このまま同じパターンでいけたら、最高だよね」
タイトルを増やすことじゃない。
ゴルフができる体。
一緒に笑える仲間。
安心して任せられる仕事。
ふらっと海外へ出かけ、日常を忘れる時間。
そんな毎日を、変わらず続けていくこと。
それこそが、林さんがたどり着いた”ベストスコア”なのかもしれない。
元気すぎる66歳、若さの秘訣は?
インタビューを終えて、あらためて思う。
私は、タイゴルフにハマる理由を聞きたくて、林さんに会いに行った。
けれど、本当に知りたかったのは、その先にある答えだったのかもしれない。
どうすれば、こんなふうに歳を重ねられるんだろう。
30代で仕事の出口を決め、
息子へ事業をつなぎ、
仲間との縁を育て、
健康を整え、
海を越えて、自分の居場所までつくっていた。
30代で描いた人生設計が、66歳の今、最高の形で実現している。
林さんは、「老後」なんて待たなかった。
人生の後半戦(バックナイン)を、自分の手でデザインしてきたのだ。
定年なんて、会社にあるだけ。人生には、たぶんない。
私も、こんなふうに歳を重ねたい。素直にそう思った。
最後に、ダメ押しで若さの秘訣を聞いてみた。
👩「林さん、若さの秘訣って何ですか?」
👨「女だよ」
……はい、出ました。
最後の最後で、全部怪しくする男🤣
今までの感動を返してください(笑)
でもまあ、本人がそう言うなら仕方ない。

林浩、66歳。
若さの秘訣は、女(暫定)。
豪快に見えて、緻密。
怖そうに見えて、人情深い。
見た目と中身が、ことごとく一致しない男だった🤭
10年先に林さんがいると思えば、人生のアーメンコーナーだって、笑って抜けられそうです🏌️♀️
PLAYER PROFILE
🏌️ 林 浩 さん
静岡市在住。名古屋から静岡へ渡り、看板業から建築業までを駆け抜けた“仕事人”。現在は息子へバトンを託しつつ、年間150ラウンドをこなすゴルフライフを満喫中。富士見ヶ丘CCシニアクラブチャンピオン。年に5回はタイへ飛ぶ、「人生後半戦」の楽しみ方を知り尽くした名プレイヤー🏌️
BEST SCORE
FAVORITE CLUB
HOME COURSE
パター
富士見ヶ丘カントリー倶楽部
VERDICT
★★★★★
タイゴルフって、何がそんなにいいの?
→ 心のリミッターまで外してくれる






